片手の音 〜'05年版ベスト・エッセイ集〜 日本エッセイスト・クラブ 編 文春文庫 ★★★☆☆
私は、今年三十八歳になる者です。
で始まる「四十手前は青春のホスピス」(酒井順子)だった。俺は男だけど、スゲー分かるぞ、これ。「三十代の今はまだ隠し持っている『とはいえまだ一発逆転は狙えるかも』といった下品な欲望」、ねぇ。二十代はそれなりに長かったが、三十代は一瞬で過ぎるからなぁ。俺の人生も、ぼちぼち後半にさしかかってるってわけか・・・。
あとは、「水の国のお菓子」(金塚晴子)も良い。
ただ、ただ、ひたすらまんまるのおまんじゅうなんて嫌にて候。
(08/10/06 読了)