人は見た目が9割 竹内一郎 新潮新書 ★★★☆☆
100万部超えのベスト・セラー。確かに面白く、瞬時に読んでしまうが、読み終えて振り返ってみるとそれほど印象に残っていない。最近売れる新書は、どうもこういうパターンが多い。『バカの壁』、『国家の品格』よりはずっとマシだが。
題名からすると、モテるにはどうすればよいかを書いたハウツー本のように思えるが、非言語コミュニケーションの重要性を説いたものである。「髭はコンプレックスの表れ」など、漠然と思っていることが言語化されている。漫画家は実によく人間を観察しているものだと感心した。ところで、オビに図13-2(P. 77)を使うのは反則じゃないの?(08/10/29 読了)