世界から猫が消えたなら 川村元気 小学館文庫 ★☆☆☆☆
これが「本屋大賞ノミネートの感動作」!?というのが正直な感想。オビに欺されて買ってしまったが、オビや解説で絶賛している人たちは本当に感動できたのだろうか。そりゃぁ喪失体験は人それぞれあるだろうけど、全てがあまりにも薄っぺらくて、表面的で、幼稚。最近ネットでよく見かける、「1分で泣ける話」的な安っぽさを感じる。実際これはLINEで発表されたものらしく、スマホで読書をする輩が増えると、こういうゴミみたいな文章が大量に生産され、そのまま打ち捨てられていくようになるのかもしれない。こんなのがベスト・セラーだとすると、日本人の言語能力は低下したとしか思えない。由々しき事態である。(14/10/19読了 14/11/12更新)