Home > マラソンの記録 > 2011年 勝田全国マラソン
フルマラソン2度目の挑戦で、悲願のサブ4(4時間切り)を達成することができました!
グロス 3時間53分11秒
ネット 3時間52分08秒
左足首に爆弾を抱えたまま走ったタニマリから3週間。
長い距離を走ると違和感が出るので、追い込んだ練習はできず、恐る恐るしか走れない。
それでも、皇居5周走ってみたら、最初の1周は29分台で入っても、3周目からは26分台でラクに走り続けられることが分かった。そこで、10キロを過ぎれば自然にペースが上がるから、タイムにはあまり縛られず、とにかく入りの10キロを抑えて行く方針にした。
本番5日前の水曜日、足首と相談しながら、そこそこのペースで皇居を2周。相変わらず違和感はあるが、走った感じは悪くない。
が、この週は仕事が忙しく、過労のため木曜日にまさかの微熱。ノドもちょい痛い。
これはヤバイと思って強力な風邪薬を飲み、風邪を押さえ込む。
その後も体調回復せず、すっかりテンションが下がる。
土曜日、整骨院でマッサージを受け、テーピングをしてもらって、その足で勝田へ向かう。勝田はビックリするほど遠かった。上野から2時間以上もかかった。
夜、勝田に着く。猛烈に寒い。電車の中で爆睡したので、やや復活したようだ。やっとテンションが上がってきた。
コンビニのパスタでカーボローディングして、夜9時半、早くも就寝。
10時間がっつり眠り、本番当日の朝を迎えた。
今日も、ヤバイくらいいい天気だ。
泊まっていた安ホテルから会場までは、歩いて5分。ゆっくり朝食を食べ、ノンビリと会場に向かう。
伝統のある大会らしく、「君よ勝田の風になれ」というテーマソングまである。地元の合唱団によるコーラスが大音量で流れている。
スタート時、天気は雲一つない快晴。気温は低いが、晴れていると結構温かい。
直前に、上半身に着ていたCW-Xを脱ぎ、長袖のランシャツに着替える。
このため、のちに痛い目に遭うことになる。
スタート──。
あまりにも人が多くて分からなかったが、意外に前方にいたらしく、ロスタイムはわずか1分3秒だった。
周りのペースに乗せられて、ついついペースが上がりそうになる。最初の5キロは30分かかったって大丈夫だ。ここは我慢だ。
どんどん抜かされるけど、気にしない。
5キロの入りは28’41”。ピッタリ4時間ペースだ。
8キロ地点くらいで、突然空に雲が広がってくる。日差しが翳ると急激に寒くなる。
ここで、今までレース中に一度も戦ったことのない敵と遭遇する。
風だ。
強烈な向かい風が、ひっきりなしに吹き付ける。着ているシャツは全く防寒用ではないので、容赦なく風が入り込む。寒い。寒い・・・。
手袋をしていたのが、せめてもの救いだった。
10キロ通過。
寒さは体力を奪う。このままでは低体温症になるかもしれない・・・。
前方を走るランナーのピッタリ後ろに付き、なんとか風を防ごうとする。小刻みに左右に移動して、無駄に体力をロスする。
まもなく20キロ。
天の恵みか、再び日差しが現れた!とたんに走りがラクになる。加速開始。
調子に乗って走っていると、前方に人垣ができている。げげ。
このレース、何ヶ所か信号待ちポイントがあるのだ。
ところが、私がその地点に到達したまさにその時に、信号待ちが解除された。危なかった・・・。
バンバン抜いていく。ほとんど抜かされないぞ。
25キロから30キロまでが、全ラップ中最速の26’16”。
30キロ通過。
今回、パワージェルを2本持ってきた。ここで1発目を補給する。こいつは確かに元気が出るぞ。このレース、給水は沢山あるが、食料のエイドは少ないのだ。
この辺、小さなアップダウンが3連続で続く。登り坂で足が攣りそうになるのをグッとこらえる。
35キロ通過、あと7キロ・・・。
ここで、前回の40キロ走を思い出す。多摩湖を2周した後、花小金井駅までが約7キロ。あの時だって、相当にキツかった。あの時みたいに走ればいいのだ。
腰が落ちまくる。もうフォームなんか関係ない。
残り4キロの時点で、タイムは3時間半ちょっと。これで、キロ7でも4時間は切れる。歩きさえしなければいい。とにかく、走り続ければいいのだ。
40キロ手前、ダメ押しの長い登り坂がある。まさに地獄。
きつい、キツイ・・・。でも、ここで頑張らなくて、いつ頑張るというのだ。
フルマラソン、本当に辛いのは最後の30分だけだ・・・。
40キロ通過。
それでも、35~40キロのラップは28’00”。案外落ちていない。まだサブ4ペースに対して貯金を作っていた。
流石に脚が上がらなくなってきた。
もう、両足全部が痛いぞ。どこが攣ってもおかしくない状況。
少しでもリズムが乱れれば、瞬時に足が攣りそうだ。
あと2キロ、たったの2キロ・・・。ただ前だけを見て、無の境地で一歩ずつ前進する。
角を曲がる。
そして、幕切れは唐突にやってきた。
栄光のゴールゲート──
時計は3時間53分を示している。
初めて、ガッツポーズしながらのゴール。やった!
きつかった・・・
号砲~0km 1’03”
0~5km 28’41”
5~10km 28’31”
10~20km 53’42”(15kmは測定し忘れ)
20~25km 26’43”
25~30km 26’16”
30~35km 27’49”
35~40km 28’00”
40~42.195km 12’20”
今回の勝因は、
1.1ヶ月前に40キロ走をやったこと
2.前泊したのでたっぷり睡眠を取れたこと
3.パワージェルを2個持って走ったこと
これでやっと、憧れだったサブ4ランナーの仲間入りを果たすことができた。そして、やっとサブ4の呪縛から解き放たれることができた。
去年4月、惨敗した初フルは4時間40分だった。50分近くも短縮した。
我ながら、大変よく頑張りました!
でも今後は、フルに関しては、そうそう記録更新は望めそうにない。
ハーフは、100分切りという大きな目標があるけど、フルのサブ3.5は相当にハードルが高そうだ。
そしてまた、ウルトラに挑戦するのは、自分には時期尚早だということが分かった。
これからどういうモチベーションでランに取り組んでいけばいいか、それが問題だ。
とりあえず、暫く休養します・・・。
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