Home > マラソンの記録 > 2012年 勝田全国マラソン
勝田全国マラソンは、1年前にサブ4を達成した相性のいいレース。の、はずだったが・・・。
昨年12月11日に右足を捻挫してから全く走れず、恐る恐る練習を再開したのが12月29日。
ロング走としては、本番2週間前にゆっくり35km走っただけ。ペース走を全くやっていなかったので、その4日後に26分ペースで皇居を4周したところ、フォームがバラバラになり、以前痛めた腰を再び痛めてしまった。
こうして、足首と腰に不安を抱え、直前に焦って練習した疲労が蓄積したまま、例によって色々ダメな感じで本番を迎えることになった。
上野7時発、始発の激混みスーパーひたちで勝田へ。自由席は殺伐としていた。
去年の勝田は、寒さに苦しめられた。今年も異常低温が予想されていたので、どのような服装で走るか悩ましかった。
けれども、現地入りしてみると、無風で快晴という悪くないコンディションだった。意外に温かかったので、長袖シャツ+半袖シャツという薄着でスタートラインに並ぶことにする。
3時間~3時間15分のゾーンに並んだため、ロスタイムは2分弱。
周りのペースにつられて飛ばしてしまう。
つくばの栄光よ、再び──。自己ベストを更新するためには、キロ5分10秒で押し切らなければならない。
5km通過、26分35秒。すでに空腹感を感じていた。
7km付近からの長い直線では、向かい風が吹きつけ、帽子が飛ばされそうになる。しかも、太陽は雲のうしろに隠れてしまった。
ここは、去年寒さに苦しめられたところだった。今年もやっぱり、勝田は寒かった!
これ以降、ずっと強風に煽られ続けることになる。
5~10kmが最速の25分34秒。もう心拍が上がりすぎている。
15km通過。早くもふくらはぎに違和感を覚える。
20km通過。早くも腰が痛くなってくる。
これはいかん・・・と思い、腰高フォームに切り替えると、やがて走りが楽になる。それと共にテンションも上昇する。初めからこのフォームで走れ、という話である。
25km地点では、カメラに向かって謎のガッツポーズ。20~25kmのラップは、再び25分台に持ち直した。
お腹が減り、エイドごとにバナナを補給する。
30km通過。
いつしか腰の痛みも気にならなくなった。もしかして、案外行けるかもしれん。さぁ、勝負はこれからだ!
と、気合いを入れ直した矢先に、前方にコブが出現。そういえば、去年もここがきつかったっけ。
このレース、終盤に無駄にアップダウンが続くのだ。30~35キロの間に、コブが3連続で出現する。下ったかと思うと、また前方に急な登り坂が現れ、脚への負担がすさまじい。なにこのコース設定!?ここは埋め立てて欲しい・・・。
喘ぎながら3連コブをクリア、34km地点で一発目のパワージェルを投入する。
コブに気を取られているうちに、なんとなく35kmを通過。
しかし、すでに足はパンパンになっていた。まったく勝田のコブは手強い。
しかも、胃腸の調子も悪くなってきた。ハンガー・ノックが怖くて、レース中にバナナをトータル3本以上も食べてしまったのだ。その代わり、せっかく持っていた2個目のパワージェルは、単なる重しになったに過ぎなかった。
「残り5km」の表示のところで時計に目をやると、3時間18分を指している。ということは、ラスト5kmを22分で走らないと自己ベストは更新できない!
その瞬間に、ボキッと音を立てて気持ちが折れた。
ジョグペースにまで失速してしまった。次々と抜かされて行くが、頑張って少しでも速く走ろうというファイトが一向に湧いてこない。
ゴールが近づくにつれギャラリーも増えるが、相変わらずチンタラ走る。
40kmの標識は見落とした。「残り2km」の表示(40.2km地点)までの5.2kmのラップが、31分04秒。これはひどい・・・。
最後は気持ちだけだが、その気持ちが枯渇してしまったので、最後までキロ6+のペースでなんとなく走る。
そして、ゴールは唐突に現れた。ゴールゲートへと続く50メートルほどの芝生道だけ、取って付けたように猛ダッシュ。ここで数人を抜き去り、終了。
あ~疲れた・・・。
結果は、
公式記録(グロスタイム) 3時間48分53秒
ネットタイム 3時間47分03秒
種目順位(フル男子40歳代) 1032位
マラソン男子総合 2796位
ハーフ通過 1時間51分24秒
号砲~スタートライン 1’50”
0~5km 26’35”
5~10km 25’34”
10~15km 25’45”
15~20km 26’08”
20~25km 25’39”
25~30km 26’17”
30~35km 27’53”
35~40.2km 31’04”
40.2~42.195km 12’05”
それにしても、華麗なる失速ぶりだ。
去年の自分に5分勝ったのはいいとしても、35km以降について言えば、去年の自分にすら惨敗したのはいただけない。
勝田は、実にタフなコースだった。去年は、よくぞこんなコースで気持ちを切らさずにサブ4を達成できたものだと、我ながら感心してしまう。
とはいえ、今回が4度目のフルマラソンだったけど、走るたびに身体へのダメージが減っていく。
フルマラソンで一度も足が攣らなかったのは初めてだった。
激しく失速しておいてこんなことを言っても説得力がないけど、フルマラソンも結構短いなぁと思った。30kmまでは一瞬で終わる。そこから先はキツイけど、何となく走り続けていれば、いつかはゴールに辿り着くのだ。
ただし、30kmまでのペースをその後も維持し続けるのは、やっぱり難しい。
今回は、捻挫で一旦負の状態になり、そこから1ヶ月しか準備期間がなかったので、まぁこんなもんかなぁと思う。
敗因は明らかで、スタミナ不足である。
しかしそれならば、対策も立てやすい。このペースで走っても35kmキロ以降で崩れない脚を作れば、サブ3.5も見えてくるということだ。そのためには、単純に、ひたすら長い距離を走ることに尽きる。
それにしても、つくばは出来過ぎだった。勝田でつくばの記録を超えようとしたのが、そもそもの間違いだったのだろう。
今シーズンはもう、フルのレースはない。また、次のつくばに向けて、走り始めることにしよう。
Copyright 2015 Yoshihito Niimura All Rights Reserved.