Home > マラソンの記録 > 2016年 佐倉健康マラソン
グロス:4時間22分29秒(種目別順位 1415位/2587人 総合順位 2869位/5361人)
ネット:4時間20分56秒
Start 0:01:33
5km 0:31:27 0:29:54
10km 1:00:17 0:28:50
15km 1:29:16 0:28:59
20km 1:58:44 0:29:28
中間 2:05:04
25km 2:28:48 0:30:04
30km 2:59:44 0:30:56
35km 3:20:51 0:31:07
40km 4:07:16 0:36:25
Finish 4:22:29 0:15:13
大幅に自己ワースト記録を更新した静岡マラソンから3週間、再びフルマラソンに出走した。
例によってほとんど練習していないが、ショック療法によって原因不明の体調不良から脱出できたのは誠に悦ばしい。
これが11回目のフルマラソン。タイム的には下から5番目なのでそれほど悪いわけではないが、これまで足が攣らなくて4時間を切れなかったことがないので、足が攣らなかった中ではダントツの自己ワーストだった。
今回、奇跡的に足が攣らなかったのだ。前日の強烈なマッサージが効いたのと、コース中に攣り防止用スプレーが大量に置いてあったので、それを浴びながら走ったのが良かったようだ。
コンディションは悪くなかった。スタート時は肌寒かったが、湿度が高くて春を感じる空気だった。長袖にするか半袖にするかはいつも悩ましい問題だが、気合いで半袖にして正解だった。途中で少し雨が降り、それが止むと蒸し暑くなった。レース後半は陽が差してきて暑かった。
コースは、一言で言うと走りにくい。
田んぼの中の畦道をひたすら走り続けるのだが、道幅が狭すぎる。それでいてペースランナーが15分おきに設置されているため、その後ろに大渋滞が発生するのだ。
「尚子コース」「裕子コース」という標識があって何のことかと思ったが、ここは高橋尚子や有森裕子が小出監督と一緒に練習した由緒あるコースらしい。アップダウンも多くてトレーニングには良さそうだが、1万人規模のレースを開催するにはちょっと無理があるような気がした。
参加費が安いだけに、エイドはあまり充実していない。でも、地元の小学生が大量に投入されていたりして、手作り感あふれる大会ではあった。
あわよくばサブ4ペースで行こうかと思ったが、最初の5キロをほぼキロ6で通過したときには既に余裕がなかった。
5キロから10キロ付近は狭い畦道を走る。スタート位置がかなり後ろだったため、やけに混雑していると思ったら前方を4時間15分のペースランナーにブロックされていた。人口密度が局所的に高いスポットにはまり込んでしまい、走りにくいことこの上ない。前後左右をランナーに囲まれて呼吸困難。ときおり脚がぶつかってつまずきそうになり、ストレスが溜まる。しかし、ペースランナーは絶妙なペースで走っていて、なかなか追い越せない。
やっとペースランナーを追い抜かすと、一気に視界が開けた。追いつかれないように少しペースアップする。ペースランナーの存在により、却ってペースを乱される。
15キロ付近、壁のように立ちはだかる心臓破りの急坂がある。ここはペースを落として、喘ぎながらじわじわと登っていく。すると、ちょうど坂を登り切るかどうかというあたりで、大量のランナーを引き連れたペースランナーが後方からやってきた。
抜かされたら一大事とばかりに加速する。急に足が軽くなり、下りに転じた坂で加速しつつ軽快に走る。走っていて爽快感を感じることができたのは久しぶりだった。
ハーフ通過は2時間3分台、もうサブ4は諦めた。
いつ後方から4時間15分のペースランナーが追い上げてくるかと怯えながら、印旛沼沿いの花の咲き乱れるサイクリングコースを走る。このころは晴れていたはずだが、周囲の景色を楽しんでいる余裕はなかった。
ペースランナーはエイドで減速しないので抜きつ抜かれつしながらも、30キロを過ぎてしばらくはペースランナーの前方の位置をキープしていた。しかし34キロ付近、攣り防止スプレーを脚に浴びせるために立ち止まった瞬間に、ペースランナー率いる集団は無情にもはるか前方に走り去ってしまった。もう追いかける気力はなくなった。
どうにか35キロ地点を通過すると、目標を失ってペースはガタ落ち。もう腿がパンパンだ。この感覚は久しぶりだった。やっぱりフルマラソンは、攣っても攣らなくても厳しい。
38キロ地点、こんなところに未舗装の砂利道がある。普通の状態なら何のことはないが、38キロを走ってきた脚には小石にもよろけてつまづきそうになる。
41キロ過ぎ、恐れていた最後の急坂がある。高低図を見ると笑ってしまうのだが、最後だから頑張れるのかもしれない。
坂を登り切れば、ゴールはあっけないほどすぐ目の前だった。
競技場内、ラストの直線で猛スパートしてゴール。
足の裏の肉球が痛くて歩行困難になるのは毎度のことだが、思ったよりもダメージは少なかった。35キロ以降はもっと粘れたような気がした。
やはり、レースに出ることが最良の練習なのだと改めて思った。