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夜型生活者にとって、休みの日に早起きして日帰り登山に出かけるのは非常に辛いことである。
それならいっそのこと、夜のうちに移動しておいて麓で寝たらどうだろうか?という訳で実現したのがこの山行である。
車にその辺のものをボンボン放り込んで、夜9時に家を出る。沼津IC→御殿場IC→須走IC→河口湖IC→大月IC→勝沼ICを経て塩山駅に到着。さらに大菩薩ラインを北上して登山口に着いた。テントを張って午前1時半に就寝。

ほとんど眠れないまま、翌朝6時にけたたましいサイレンの音で起こされる。山火事でもあったのか?
頑張ってもう一度寝ようとするが、結局7時半にテントを畳んで出発する。車で来ると、重いテントを担いで登らなくて済むので非常に楽である。
多くの登山者が大菩薩峠方面へ向かう中、敢えて丸川峠へ向かう。

丸川峠より

空はよく晴れていて、丸川荘のあたりで後ろを振り返ると一瞬富士山と南アルプスが見えるが、それ以外は全く展望はない。あんまり人には会わないが、大学のサークルらしい若者の集団と何度かすれ違った。
10時15分、山頂に到着。全く展望がない上に、蠅がブンブン飛んでいてメシどころではない。なんてウザい山だろうと思いつつ、大菩薩峠へ向けてさっさと下山を開始する。

と、突然展望がひらけた!なるほど、この風景を見るためにみんなここまでやってくる訳か。
雷岩から南側に開けた眺望はまことに雄大である。富士山、南アルプス、大菩薩連嶺に取り囲まれた甲府の街は本当に盆地だということを実感する。
ここから大菩薩峠へ至るまで、ずっと好展望が続く。先程とは打って変わって賑やかで、家族連れも多い。ここは丹沢表尾根と並んで、初心者がまず辿るべきコースなのであろう。大菩薩峠に至ってはお土産屋まであった。

大展望!

大菩薩峠

上日川峠を経て午後2時半、7時間の行程で再び車に戻ってきた。
車で移動してしまうと、電車やバスを使ったときに透けて見える文化の違いを体感できなくてつまらない。
でも、三島などという交通の便の悪い所に住んでいる場合には、マイカー登山も大いにメリットがある。
帰り道、中央道の大月の手前あたりで渋滞し始めたが、ザマァミロと思いながら東京方面へ向かう車の長い列から分かれて河口湖方面へ車を飛ばしたのであった。

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