Home > 世界中の山に登りたい! > 奥多摩湖〜御前山〜大岳山〜御岳山
08:13 奥多摩駅着
08:25 奥多摩駅発(バス)
08:40 奥多摩湖バス停
09:05 登山口
09:15 展望台
09:55-10:05 サス沢山
11:00-11:05 惣岳山
11:20-11:45 御前山山頂
12:15 クロノ尾山
12:30 鞘口山
12:50 大ダワ
14:10-14:45 大岳山山頂
15:40 長尾平分岐
15:50 武蔵御嶽神社
16:20 ケーブルカー山頂駅の分岐
16:50 滝本バス停
17:12 御嶽駅発
奥多摩三山(大岳山、御前山、三頭山)の中で、唯一未踏だったのが御前山だ。山頂からの展望が望めずモチベーションが上がらないためだったが、地図を眺めていると、大岳山まで縦走できることに気づいた。御前山と大岳山を結んで歩けば充実した山行になりそうだ。大岳山は17年前(!)にも登っているが、そのときは曇っていて何も見えなかったから、大岳山のリベンジという意味合いもある。
奥多摩は東京にありながら、以外に遠い。最寄り駅から奥多摩駅まで、2時間半もかかる。
4時半起床。5時48分発の始発に乗っても、奥多摩駅に着くのは8時13分だ。途中、青梅駅での待ち時間が猛烈に寒かった。
奥多摩駅からバスに乗り、奥多摩湖バス停で降りる。
東京の水瓶、奥多摩湖の小河内ダムを見学してから、大ブナ尾根の登りに取りつく。9時5分、登山開始。
天気はすこぶる良く、体感温度は次第に上昇する。サス沢山からは奥多摩湖の全景が見えた。
急登がひたすら続き、なかなか登り甲斐のある山だ。眠くてペースが上がらない。
山頂手前、葉を落とした木々の枝の上に、うっすらと雪化粧した富士山を臨める絶景スポットがあった。そこから御前山山頂まではすぐだった。
山頂まで、たっぷり2時間15分もかかった。
山頂は広々としてベンチもあるが、想定通り、南面は木々に覆われて展望はない。北面は開けているが、いかにも地味である。
寒くて、あまり腰を落ち着けてのんびりする気にもなれない。おにぎりも凍りかかっていた。
大岳山への縦走にかかる。
大ダワで一旦車道と合流してから、大岳山への緩い登りが始まる。奥多摩っぽい人工的な杉木立の中、山道はうねりながら延々と続いている。この杉が春先に大量の花粉をまき散らすのだ。
大岳山は、頂上に近づくにつれ傾斜がきつくなる特徴的な山容をしており、山頂付近には岩場も現れる。いい加減ウンザリしてきた頃、大岳山山頂に躍り出た。
なるほど、これは奥多摩随一の人気を誇るもの頷ける。実に気持ちのよい、開放的な山頂だった。南面に、富士山を中心に据えた雄大な風景が広がっている。右側に目を転ずれば、今歩いてきた、御前山からの縦走路。その左側に奥多摩三山の最高峰・三頭山(1531m)が控えめに頭を出し、奥には大菩薩連嶺の平坦な山並みが続いている。
17年前にはなかった、立派な山頂標識も設置されていた。
御前山から大岳山まで、2時間25分もかかった(コースタイムは3時間)。すでに2時を回っていたが、山頂には二十人ほどの人がいた。
陽が西に傾くにつれ、太陽は富士山の真上にかかり、富士山が見えにくくなった。ここは午前中に来るべきだったのかもしれない。しかし、逆コースにすると、御岳山へ至る舗装道路が登りになり、日没のころ真っ暗な奥多摩湖に下山することになるので、これでいいのだ。
もうしばらくは富士山を拝むこともないかもしれない・・・と少々感傷に浸っていたら、3時近くなってしまった。
大岳山山頂より御前山(右手前)、三頭山(左)、大菩薩連嶺(奥)
ここから先の道中も意外に長かった。
御岳山が近づくにつれ公園化され、車も通れそうな、整備されすぎた平坦な道が続く。長尾平分岐の茶屋に到達すると、観光客のテリトリーとなる。
そこから少し歩いて階段を上り、由緒ある武蔵御嶽神社に参拝する。武蔵御嶽神社はまだ正月の装いだった。御岳山は神域になっており、そのピークに到達することはできない。
時刻は4時を回り、日没が迫ってきた。御岳山山頂付近には小さな町が形成され、宿坊やお土産屋が軒を連ねるが、ほとんどが閉まっていた。
ここからケーブルカーには乗らず、コンクリートで固められた急斜面を駆け下りる。かつてはここが参拝路だった。もはや誰に顧みられることもないが、随所に当時の名残を留めている。
いよいよ薄暗くなってきた頃、前方にマラソンのゴールゲートのような巨大な鳥居が現れた。ようやく麓に到着。全行程で7時間45分もかかった。疲れた。
あわよくば、御岳山からさらに足を伸ばし、日の出山を越えてつるつる温泉に下山・・・などと考えていたが、日の短いこの時期には到底無理だった。
御嶽駅に向かうバスは満席だった。河辺駅直結の河辺温泉・梅の湯で汗を流してから帰った。
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