Home > 世界中の山に登りたい! > Greenwood Furnace State Park (Stone Valley Vista)

米国のイラク侵略戦争によりすっかり憂鬱な気分になり、その後怒濤の日々を送っているうちにゲッソリと窶れ、体重は高校時代よりも軽くなってしまった。このままでは俺は死ぬと思い、この辺りには日帰りで到達できる範囲に登高欲をそそられる山は一切ないのだが、兎も角どこかへ行くことにした。

前日は非常に良い天気だったが、過労のため動けなかった。翌朝起きてみると、例によってどんよりと曇っている。11時過ぎにやる気なく出発する。
目的の Greenwood Furnace State Park までは直線距離で10マイルほどしか離れていないのに、近頃めっきり視力が衰えたため1時間以上かかった。
公園のオフィスの駐車場に車を止めて歩き始めるが、目印の教会が一向に見あたらず、ウロウロしているうちに次第に晴れてきた。
結局 Link Trail に入ったのは1時過ぎだった。しかし焦ることはない、なにしろ日没は8時過ぎなのだ。このサマー・タイムという制度は夜型人間がハイキングをするのには頗る都合がいいようだ。

久々に山道に入ってほっとする。緩い坂を上っていくと、やがて尾根道に出たらしく上空が明るくなってくる。
あれ、と思う間もなくあっさりと Stone Valley Vista に着いてしまった。なるほどその名の通り、ここだけ斜面の片側がガラガラの花崗岩になっていて展望が開けているという訳だ。
まぁこの辺では山といってもビニール・シートに寄った皺みたいなもので、円錐状の尖ったピークはない。どこが山頂か判然としないし、仮に山頂に立ったとしても樹木に遮られて何も見えないのだろう。ここも標高1,900フィート(580m)に過ぎない。ここからの展望も、木々に覆われただらりとした丘陵地帯が続いているだけで、日本の山岳風景とは比べるべくもない。

Stone Valley Vistaからの展望

トレイルはよく整備されていて非常に分かり易い。この Link Trail はこの先南へ72マイルも続いているらしいが、Turkey Tail へ入り急斜面を下っていくとあっさりと車道に着いてしまった。
まだ充分に時間があるので、Greenwood Lake という無粋な名前の湖をとりまくトレイルを縦横無尽に歩き回った。furnace というのは製鉄用の溶鉱炉のことで、この州立公園は、昔(1904年まで)製鉄の町があったところの跡地なのだった。

Greenwood Lake

まぁこれ、日本では山のうちに入らないのだが、なんせここには山がないのだから仕方がない。その代わり、ペンシルバニア("Penn's Woods")にはその名の通り森が沢山あるので、ピーク・ハンティングさえ諦めればそれなりに楽しめそうな予感。(03/05/11)

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