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空撮 富士山


空撮 (手前から)南アルプス・中央アルプス・北アルプス

知覧

知覧特攻平和会館は、今こそ訪れるべき場所である。ここには、我々が決して忘れてはならないものがある。特攻隊員の遺言を紹介した映像は、涙なしに見ることはできない。特攻に散った1036人の遺影とその遺品のほか、陸軍三式戦闘機「飛燕」、四式戦闘機「疾風」の実物が展示されている。どちらも特攻機として使われたもので、世界で唯一現存する極めて貴重な資料である(館内は撮影禁止)。

武家屋敷

陸軍一式戦闘機「隼」のレプリカ

甑島沖から引き上げられた海軍零式艦上戦闘機(ゼロ戦)

開聞岳

開聞岳は、円錐形の秀麗な山容から「薩摩富士」の異名をもつ。薩摩半島の南端に、三方を海に囲まれる形で門番のように聳えている。百名山の中では筑波山に次いで2番目に低い。登山道は螺旋状につけられており、山頂に至るまでの間に周囲の展望を360度ぐるりと見渡せるという触れ込みだが、霞んでいてあまり遠くは見えなかった。7合目付近にくびれがあり、そこから上は安山岩がごろごろ堆積していて、意外に険しい。下山後、川尻温泉から見上げた開聞岳は美しかった。指宿駅からの「いぶたま」の乗車時間が迫っていたので、のんびりと湯船に浸かっている暇もなく、後ろ髪を引かれる思いで開聞岳に別れを告げた。

コースタイム:
9:05 駐車場発
9:20 二合目/9:40 三合目/9:50 四合目
10:10-10:15 五合目
10:30 六合目/10:40 七合目/10:55 八合目/11:10 九合目
11:20-11:45 開聞岳山頂
12:25 七合目
12:40 五合目
13:05 二合目


菜の花と池田湖と開聞岳


夕闇迫る長崎鼻より開聞岳


二合目より開聞岳を見上げる

眼下に東シナ海が広がる

開聞岳山頂!


川尻温泉(レジャーランドかいもん)より開聞岳

「指宿のたまて箱」(通称:いぶたま)

桜島

桜島(1117m)は、もっとも山頂に到達するのが困難な三百名山である。2013年は835回もの噴火が観察され、世界で最も活発な火山の一つである。かつては、錦江湾に浮かぶ文字通りの島であったが、大正3年の噴火により大隅半島と繋がった。現在、標高373mの四合目(湯之平展望所)までしか行くことができないが、今後も登山規制が解かれることはないだろう。よって、三百名山完登を目指す場合、湯之平展望所から桜島を眺めることで登頂したと見なすほかないが、実に悩ましいところである。

桜島フェリーは、日本で一番よく利用されているフェリーかもしれない。24時間運行で、運賃も150円と格安である。どうか、ここに橋を架けるなどという無粋なことをしないで欲しいものだ。桜島では500円で乗り放題のバスが走っているが、それだと島の西側の一部にしか行けないので、島を一周する観光バス(桜島港発着で1700円)に乗った方が良い。ただし、この観光ツアーは、大正3年の噴火で埋没した鳥居(黒神埋没鳥居)では下車しない。その代わりに、謎のお土産屋さんに連れて行かれる。この裏手にも埋没鳥居があるが、これは観光用に作られたニセモノである。アニメ声のバスガイドさんのトークが冴え渡っていて、なかなか面白いツアーだったのだが、願うらくはバスから降りて見学する時間がもっとゆったりとあれば良かった。


鹿児島・城山展望台より桜島 背後に大隅半島の高隈山(大篦柄岳 1236m)が聳える


桜島フェリーと桜島


湯之平展望所より桜島


お土産屋さんの裏手からのぞむ桜島


有村溶岩展望所より桜島

(14/01/07更新)

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