Home > 世界中の山に登りたい! > 茅ヶ岳〜金ヶ岳

07:00 新宿駅発(中央本線)
09:00 韮崎駅発(タクシー)
09:25-09:35 深田公園
10:45 女岩
11:50-12:10 茅ヶ岳山頂
13:05-13:15 金ヶ岳山頂
14:30 ふれあいの里
15:20-17:00 明野村太陽館・茅の湯(タクシー)
17:45 韮崎駅発
18:05 甲府駅発(中央本線)

茅ヶ岳は、「日本百名山」の著者、深田久弥氏が山頂直下で急逝したことで、この業界では知らぬ人はいない超有名な山である。
2月第1週の週末に登りに行こうと思って計画を立てていたが、当日になって風邪を引いたため断念。その後、2月は多忙を極め、いつしか世の中は春になっていた。
予報では、当日の降水確率は40%。しかし悲しいかな、もはや、天気のいい日を狙っていたらいつまで経っても山に行けない身分になってしまった。時間・体調・天気の3拍子が揃う確率は限りなくゼロに近い。時間と元気がないとそもそも山には行けないわけで、必然的に天気を犠牲にせざるを得ない。
生まれたばかりの2人目の娘もほったらかして、妻の苦言にもめげず、決行。1ヶ月間放置してあった、厳冬期用の装備を詰め込んだザックを担いで出発する。

新宿発の始発の特急スーパーあずさの車中では、外は陽も差していた。
が、韮崎駅に着くと同時に雨が降り出す。駅周辺にはほとんど店がなく、やっと見つけたおにぎり屋さんで昼メシを調達して、タクシーで登山口である深田公園に向かう。
ここんところ全く筋トレをしていないので、山道を登っていても一向に調子が上がってこない。
山頂直下に、「深田久弥終焉の地」という石碑がある。百名山を完登して、その報告に来たという初老の男性に会う。

深田久弥終焉の地

雪は全くといっていいほどない。アイゼン全く不要。暑い。
山頂に着く。当然のことながら展望は全くナシ。到着した瞬間には、お隣の金ヶ岳は見えていたはずなのだが、それも一瞬にして雲の向こうに消えてしまった。のんびりおにぎりを頬ばっているような風情でもない。

茅ヶ岳より金ヶ岳

茅ヶ岳山頂

雨の中、金ヶ岳へ向けて縦走を開始する。やがて、雨は霙(みぞれ)に変わった。
次第にテンションが上がってくる。雨が降ろうが槍が降ろうが、やっぱり山歩きは楽しいゼ、と思う。こんな悪天候に、敢えて日帰りで行ける山に登ろうとする物好きはほとんどいないとみえて、静かな山歩きが楽しめた。ウザいツアー軍団に遭遇しなくて良かった。
金ヶ岳山頂にも誰もいなかった。

ミゾレの降りしきる金ヶ岳山頂

その下山路には、馬の背のようになっている箇所があり、厳冬期にはやや危険かと思われた。
やがて車道に出るが、そこから更に舗装道路をテクテク歩き続ける。
明野ふるさと太陽館という公営の施設で温泉に浸かる。明野村は、日照時間が日本一長いという。夏には、ここに一面のヒマワリ畑が出現するのだ。ここ、結婚前に来たっけ…。
ちなみに、明野村も平成の大合併とやらで「北杜市」などという意味不明の名前に変わってしまった。まぁ南アルプス市だの四国中央市だの伊豆の国市だのに比べれば幾分マシではあるが。
ほうとう、高菜漬け、にんにく醤油漬け、十穀米(いずれも500円。安い!)、お手玉など大量のお土産を買い込む。

明野ふるさと太陽館より茅ヶ岳(右)と金ヶ岳(左)

ここはツアーバスが押し寄せるほどメジャーな山なのに、交通の便が頗る悪い。
更に30分ほど歩けば浄居寺というバス停があるが、バスは午後に2便しかなく、最終バスはもう行ってしまった。やむをえず、またもやタクシーを呼ぶ。
タクシーの中で、運ちゃんに「すっかり降られちゃいましたね」とひどく同情される。別に俺は充分楽しかったんですけど…。しかし、晴れていればどんなに素晴らしい景色が見えるかを滔々と聞かされ、次第にブルーな気分に陥ってくる。この山は、八ヶ岳と南アルプスの大展望台なのだった。嗚呼。ここは、やっぱり空気の澄んだ厳冬期に来たかった。
往復の電車賃が7600円、タクシー代が6000円。どうせ何も見えないのなら、高いカネを払ってわざわざここまで足を運ぶ意味もなかった…。などと思うにつけ、そこはかとないイマイチ感が漂うのであった。(06/03/17)

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