Home > 世界中の山に登りたい! > 沼津アルプス縦走(鷲頭山)
地元の人は勝手にアルプス呼ばわりしているが、最高峰の鷲頭山でもたったの392mしかない!
それでも、5山7峠を完全縦走すると5時間以上かかり、アップダウンが激しいので実は伊豆半島で最もハードなコースだという噂もある。
あんまり登高意欲も湧かなかったが、いよいよ三島脱出が迫ってきたので、やはり行っておかなければならない。空気の澄んだ冬型の気圧配置の日を狙っていたが、いつの間にか春になってしまった。結局、当日は薄曇りの天気だった。
最初のターゲット、香貫山(193m)の登山口は、沼津駅から歩いて20分ほどの所にある。
交通量の多い車道から裏山にとりつく。海の見える展望台をいくつか過ぎ、40分ほどで殺風景な山頂に到着。
一旦完全に下山し、ゴルフの練習場やら集落を通過して、車道をしばらく歩いたのち横山(182m)への登りにかかる。下界の喧噪がひっきりなしに聞こえ、山頂に着いても、すぐ下にある高校の部活の掛け声がやかましい。
再び下って、急斜面を徳倉山(256m)へと向かう。南下するにつれて、一応段々と山らしくなってくるようだ。
これが沼津アルプス(しょぼい・・・)
最高峰・鷲頭山
山頂を過ぎて少々稜線を歩き、峠を二つ越すと最高峰・鷲頭山(392m)への急な登りが始まる。
前方を50人ほどの中高年の大集団にブロックされ、無理にそれを抜かしたものだから大いにペースを乱される。まったく小学生の遠足じゃあるまいし、ウザいっつーの。
山頂に着くと、20人ほどの中高年の集団が既に見晴らしの良いところを陣取っている。やがてその集団が、ジャンケン・ゲームを始めてはしゃぎ出す始末。そこに、さっき抜かした50人の大集団が到着!あ゛ーウルセー!!
鷲頭山の眼下に広がる駿河湾
一応記念撮影
やがて二集団が去ると、あとには静寂が残された。
いつの間にか空は晴れていた。無風。
眼下には穏やかな駿河湾が広がっている。富士山は全く見えなかったけど、いつも見ているアングルと同じだからいいや。大集団に追いつかないように、ここでたっぷり休憩する。
展望のきかない、最後の大平山(356m)に立ち寄って、半農半漁の多比の集落へと下山する。
バスで沼津へ戻り、市街地から沼津アルプスの山並みを振り返ったとき、見慣れた沼津の街がいつもと少し違って見えた。
100〜300m級の山々とはいえ、一旦下りきってからまた登ることを5回も繰り返すと1500mの山を登ったくらいの疲労感が得られる。
しかし、いかにも背丈が足りない。疲労度の割には満足感はイマイチだった。