Home > 世界中の山に登りたい! > 扇山〜百蔵山

06:05 家出発
07:08 新宿駅発
08:20 高尾駅発
08:50 鳥沢駅着
09:55 梨の木平
11:20 扇山山頂
11:50 山頂発
13:25 百蔵山山頂
14:00 山頂発
14:40 林道
15:40 猿橋駅

中央本線沿線、大月駅の手前には1000m級の山がいくつかあるが、北を奥多摩、南を丹沢、そして西を大菩薩連嶺に囲まれたこの山域には名前がなく、ガイドブックの空白地帯になっている。
扇山と百蔵山は共に、駅から直接歩き始めることのできる貴重な1000m級の山である。バスの時間を気にしなくてよいというのは随分気楽なものだ。とはいえ、鳥沢駅を下りてから、ひどく遠回りにクネクネと蛇行する林道を1時間あまりも歩かされるのは楽しいものではなかった。
梨の木平から山道が始まる。厳冬期だというのに、この山にはほとんど雪がなかった。土の感触が懐かしい。まるで春のようだ。
稜線に出ると流石に道は雪で覆われているものの、アイゼンが必要なほどではない。ほどなく扇山の山頂に着いた。山頂からは富士山が美しく望まれるはずであったが、頂上に着く頃には例によって例の如くすっかり曇っていた。せっかく担いできた巨大な一眼レフ・デジタルカメラはまたもやその能力を持て余しているようだった。

扇山山頂

百蔵山に向けて縦走を開始する。
扇山からの下りはスリップしそうな箇所もあったけれど、アイゼンなしで乗り切った。その後、百蔵山の山頂に至るまでずっと雪がなかったので、ここでアイゼンを付けなくて正解だった。
雪が溶けてドロドロの百蔵山の山頂からも、やっぱり富士山は見えなかった。

百蔵山山頂

百蔵山山頂より富士山方面(見えない…)

諦めて下山を開始すると、やがて雲の切れ目から陽がさし始めた。林道に到着して後ろを振り返ると、百蔵山の上空には青空が広がっていた。こんなことならもう少し山頂に滞在しているべきだった…。しかし富士山は、その艶めかしい裾野の一部をチラリと覗かせたに過ぎなかった。
猿橋駅から眺めると、今登った二つの山がいい按配に配置していた。そんなに歩いた気もしないけど、この二つの山は随分と離れて見えた。

猿橋駅より扇山(右)と百蔵山

シメに温泉に入りたいところだが、この辺りには何もないようだったので、大月駅まで移動して老夫婦の経営する銭湯を発見した。ちになみにそこは、岩殿山への登山口だった──猿橋駅へ向かう途中で見えた、妙に鋭角的で気になっていた奴だ。
3連休はもっとまともな冬山に行くつもりだったんだが、比較的すいているこの時期にこういう低山を徘徊しておくのもソンナニ悪クハナイカモネ。(05/02/19)

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