Home > 世界中の山に登りたい! > 倉戸口〜鷹ノ巣山〜六ッ石山〜奥多摩駅

08:50 倉戸口バス停発
10:00-10:20 倉戸山山頂
11:05 榧ノ木山山頂
12:10-12:45 鷹ノ巣山山頂
13:55-14:20 六ッ石山山頂
16:05 羽黒三田神社着

都道府県をまたぐ移動が自粛なら、東京にある山に登ればいいじゃない。
というわけで、奥多摩に行ってきたのだ。
奥多摩は晩秋がいい。東京はまもなく梅雨入りしそうだが、今の奥多摩も充分に鬱陶しい。
これまでに登ったことのない山でできるだけ高い山を・・・ということで、鷹ノ巣山に行くことにした。しかも、奥多摩駅から六ッ石山・鷹ノ巣山・七ッ石山を経て雲取山へと続く長大な石尾根は、七ッ石山〜雲取山間しか歩いたことがなかった。
北側の日原(日原鍾乳洞があるところ)から稲村岩尾根を通って鷹ノ巣山に登るつもりだったが、前日の夜に、稲村岩尾根が通行止めという情報を発見した。コロナでそういう災害があったこともすっかり忘れていたが、昨年10月の台風19号で甚大な被害を被り、いまだに復旧していないのだった。危ないところだった。
そのため急遽、南側の倉戸口バス停から出発し、倉戸山を経て鷹ノ巣山に至るルートに変更した。手元の『山と高原地図』によれば、そのルートだと、鷹ノ巣山山頂まで4時間45分もかかることになっている。石尾根の下山路のコースタイムは3時間40分だから、かなりのロングコースということになる。でも、今は日が長いから大丈夫だろう。

奥多摩駅から鴨沢行きの臨時バスに乗る。小型バスの座席がすべて埋まる程度の乗客。
乗客の半数は奥多摩湖バス停で降り、倉戸口で降りたのは私一人だった。
密にならないのは有り難いが、このコースはそんなに敬遠されているのかと不安になる。
去年の夏の富士山以来、実に10か月ぶりに日本の山に登る。先週末に皇居を5周(25km)走ったため、身体が軽い。
コースタイム1時間30分のところ、およそ1時間で倉戸山山頂に着く。山頂には、飛沫を撒き散らしながら賑やかに喋る7人のグループがいた。鷹ノ巣山に至るまでに出会ったのは、そのグループの他3人だけだった。密ではない。
倉戸山は木立に囲まれた広いピークで、三角点もある。しかし、実際のところ、これはピークと呼べるシロモノではなく、鷹ノ巣山から奥多摩湖への稜線の肩に過ぎない。そのプロミネンスは、10メートルにも満たない。

どんよりした奥多摩湖

木々に囲まれた倉戸山山頂

倉戸山を出発して、榧(かや)ノ木尾根をずんずん登っていく。榧ノ木山のピークは狭い尾根の途中にあり、巻き道もあるので見落としそうだ。
石尾根との合流点に至ると、にわかに空が明るくなる。少し晴れ間も出てきた。山頂はもうすぐだ。

見落としそうな榧ノ木山山頂

鷹ノ巣山山頂はもうすぐ

鷹ノ巣山山頂に到着。やけに早く着いた。
倉戸山山頂からコースタイム3時間15分のところ、1時間50分(55%)で着いた。おかしいなぁ。
山頂には10名ほどがいたが、広々としているので密ではない。南側に展望が開け、雄大な富士山が望めるはずだったが、真っ白で何も見えない。

鷹ノ巣山山頂!

鷹ノ巣山山頂の束の間の晴れ間

稲村岩尾根方面は通行禁止

30分ほど休憩して、奥多摩駅に向かって石尾根を下り始める。
気持ちのよい尾根道だと思ったのは束の間で、すぐに木立の中へと入る。途中、道を間違えたかと心配になるほど、どんどん下って行く。城山のピークを迂回するルートに入り込んでしまったらしい。
少し登り返して、六ッ石山山頂に着く。ここも広場のようなピークだが、相変わらず展望は皆無だ。
湿度が高い。虫の襲来が凄まじく、とても長居はできない。

六ッ石山山頂

再び石尾根を下って行く。ここから先がひたすら長かった。
いかにも奥多摩っぽい杉木立の中に、泥だらけのえぐれた道が通っている。この杉どもが、春先に大量の花粉を飛散させるのだ。
いよいよ登山靴の中の足指のマメが痛み出した頃、下界の喧噪が聞こえてきた。結局、石尾根ではただの一人の人にも会わなかった。
やっと林道に到達。長かった・・・。でも、こんなにたくさん歩けて満足だ。
奥多摩駅へ向かってトボトボと歩いていく途中、「氷川郷温泉 麻葉の湯」という日帰り温泉を発見。汗を流してから帰った。密ではなかった。

石尾根の途中にある謎の石垣

杉木立の中のえぐられた道

奥多摩最奥の集落

羽黒三田神社

多摩川。緑が濃い

奥多摩駅

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