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07:50 家出発
08:39 日暮里駅発
09:22 天王台駅発
10:30 土浦駅発(バス)
11:25 筑波駅発(バス)
11:45 筑波神社前着、登山開始
12:40 弁慶茶屋
13:15 女体山山頂!
15:00 下山開始

アメリカでの2年間の留学生活を終え、日本に帰ってきてからまだ2週間しか経っていないが、いきなり山に登ってしまった。
大学院の時に山登りを再開してから、名古屋→三島→アメリカ(ペンシルバニア)という具合に住所が変わっていったので、帰省したときに登った雲取山を除いて、東京を起点として山に登るのは実はこれが初めてだった。そこでまず、東京から日帰りで登れる、一番低い百名山、筑波山にゆくことにした。

とはいえ、この山はひどくアプローチが悪い。日暮里から常磐線に乗り、10時過ぎに土浦に着く。そこから筑波駅までバスで50分もかかる。そして、筑波駅から更に筑波神社行きのバスに乗り換えなければならないのだから大変だ。
それにしても筑波駅周辺はひどい寂れようだった。かつてはここに、土浦〜岩瀬間を結ぶ筑波鉄道という列車が通っていたのだが、つくば万博のあと、1987年に廃線になってしまった。「筑波駅」という立派な看板と、草に覆われたホームの残骸が痛々しい。
私が小学生だった頃、つくば万博に行ったときに、筑波山荘ユースホステルに泊まった記憶がある。そのYHは筑波駅のそばだから、ここには来たことがあるはずなのだが、当時の記憶を呼び覚ますものはもはや何もなかった。
11時45分、やっとこさ筑波山の麓に着いた。家を出てから4時間近くも経っていた。

白雲橋コースから登頂した。
非常に蒸し暑い。弁慶茶屋を過ぎると奇岩の連続で、今にも落ちそうな巨大な岩の下に道がつけられている。
あれ、と思う間もなく山頂(女体山)に到着。滑りやすい石がごろごろした狭い山頂には、ウザいくらい沢山の人がいた。期待していた展望の方はイマイチ。ここは厳冬期に来るべきだったかも知れない。サンダル履きの観光客や家族連れなどが入れ替わり立ち替わりやってくるので、とてもゆっくりと休憩するどころではない。

女体山山頂

すぐに男体山(871m)に向けて縦走を開始するも、あっさりと到着。男体山山頂は人は少ないが、展望もなくて更に冴えない。
女体山と男体山の間の鞍部、御幸ヶ原には茶屋が立ち並び、一大観光地の様相を呈している。
男体山から戻る途中、一軒の茶屋に立ち寄って氷イチゴミルクを喰う。非常に旨い。ケベックで、オルレアン島を自転車で一周した後に食べたアイスクリームを彷彿とさせるものがあった。
その茶屋からは、観光地化された御幸ヶ原が手に取るように眺められた。これまた、懐かしい、いかにも日本的な風景だった。醜悪な観光開発でも、時間が経てば風景として馴染んでくる。いまどき筑波山に参詣する物好きなんているんだろうかと思ったけど、結構な混雑ぶりだった。これはこれで、老舗の観光地としての貫禄のようなものを感じさせた。

下山はケーブルカー沿いの道を下った。薄汚い格好で筑波山神社を参詣後、バス停前のいかにも昭和的なホテルの最上階にある展望風呂で汗を流してから帰った。(04/12/18)

筑波山神社

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