読書日記 2009年

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三四郎 夏目漱石 新潮文庫 ★★★★☆

「三四郎」が朝日新聞に掲載されたのは明治41年(1908年)の12月までで、今からちょうど100年前のことである。
美禰子という「無意識の偽善者」(unconscious hypocrite)に翻弄される、田舎から出てきたばかりの大学生、小川三四郎。
今読んでもほとんど違和感を感じず、純粋に小説として面白い。どうやったら100年も色褪せないものが書けるのだろう。この普遍性が漱石の偉大さなのだ、としか言いようがない。
この小説について、今更私が何を付け加えることがあろう?(09/01/04 読了)

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