女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか? 三浦展 光文社新書 ★★☆☆☆
著者は、1985年〜91年に生まれ、バブル崩壊後に育った世代を「Z世代」と名付け、その消費動向を分析している。
著者の調査によれば、Z世代女子のなりたい職業の9位はキャバクラ嬢であり、Z世代の2割がなりたいと回答したという。非正規雇用が増大し、地元産業、地域社会が弱体化・解体していく中で、学歴のないZ世代女子が経済的安定と社会的承認を得る手段はキャバクラ嬢しかないのだ、と分析する。「下流社会の事例研究」だそうだが、何とも希望のない話である。
「一億層中流」の時代に育った我々団塊ジュニア世代(X世代)が若者だった頃は、もっと別のことで悩んでいたと思うのだが・・・。(09/08/10 読了)