読書日記 2010年

Home > 読書日記 > 2010年

ナース裏物語 白衣の天使たちのホンネ 中野有紀子 文春文庫 ★★★☆☆

ナースは、「白衣の天使」というイメージからはほど遠くて、サバサバした人が多い。それはそうだろうなと思う。人間関係のややこしさは、どんな職業にでもある。でも、死や排泄といった生命の根源的な部分に日々向き合っていくことを、仕事と割り切って淡々とこなしていくためには、やはり精神的なタフさが必要だろう。
ナースにも色んな人がいるのは当然だけど、実際に病院にお世話になってみれば、その仕事ぶりには素直に頭が下がる。

著者は、看護学校卒の叩き上げのナースである。「裏物語」というほど、もの凄く意外な話もなく、現状はこんなもんなのだろう。整形外科はチャラくてナンパ天国というのは分からないでもないが、K大卒の先生は性格の悪い人が多い、ってのは問題発言では・・・。ま、なんだかんだ言って看護師の仕事が大好きな、30代前半・独身彼氏ナシの著者はステキだと思う。(10/04/27読了)

前へ   読書日記 2010年   次へ

Copyright 2010 Yoshihito Niimura All Rights Reserved.