読書日記 2010年

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<意識>とは何だろうか 下條信輔 講談社現代新書 ★★☆☆☆

「意識」とは何か?答えられるはずもない壮大な問いに真っ向から挑んだ意欲作──と言いたいところだが、なんとも捉えどころのない本だ。
一つ一つの文章は平易だし、具体例もよく分かる。にもかかわらず、全体として何を主張したいのかが伝わらなかった。「意識と無意識を<脳ー身体ー環境>という文脈の中に位置づけた」ということらしいが、あんまりsignificantなことを言っているようには思えない。そもそも意識とはよく分からないものであるとしても、本書を通読してみたところで、その「分からなさ」の正体が何なのかが分かった気がしない。最終章の「プロザック現象」の話は納得したけど。(10/11/22読了)

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