読書の価値 森博嗣 NHK出版新書 ★★☆☆☆
これほど読後感の悪い本も珍しい。一体この人は、読者に何を伝えたかったのだろう? 第一、「読書の価値」について書かれていない。個々の文章は確かに読みやすいが、全体としての趣旨は不明確。その文章とて、およそ情緒というもが感じられず、学ぶべきところはない。 この人は、言葉でなく映像で考えているという。そのこと自体はとても興味深い。作家としては珍しいタイプだろう。 でも、そんな人はめったにいないのだから、参考にならない。 元々この作家のことは何も知らなかったが、今後もこの人の作品を読むことはないだろう。(20/03/18読了 20/03/20更新)