読書日記 2021年

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マチュピチュ 高野潤 中公新書 ★★★☆☆

マチュピチュといえば、ワイナピチュ(2693m)の尖峰をバックにした箱庭のような構図があまりにも有名。
だが、その周辺にもインカの遺跡は数多く遺されているし、周辺の山々があってこそのマチュピチュなので、見るべきところは非常に多そうだ。一体いつになったら行けるのだろうか・・・。
当時、このような都市はたくさんあったが、ことごとく破壊されてしまったのだろうか。それとも、当時からここはインカにとって特別の場所だったのだろうか。後者だとすれば、1911年までここが発見されなかったというのは、ますます奇跡のように思えてくる。

本書はどんなガイドブックよりも詳しく、美しい写真も多数掲載されている。時間をかけて入念に取材したことがわかる。
しかし、この著者の本はすべてそうなのだが、残念なことに、読みにくいことこの上ない。ケチュア語なのかスペイン語なのかわからない謎のカタカナ語が頻出し、それが一般名詞なのか固有名詞なのかすら判然とせず、文意がまったく頭に入ってこない。もう少しなんとかならないものか。(21/02/01読了 21/02/05更新)

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