読書日記 2024年

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罪深きシリア観光旅行 ★★★★☆ 桐島滋 産業編集センター

実に暗澹とした気分にされられる。とりわけ、サイドナヤ刑務所のくだりは戦慄を覚える。人間はかくも残酷になれるものだろうか。
シリアも、北朝鮮と同様、ツアーに参加すれば訪れることは不可能ではない。しかしそれは、バッシャール・アサドの独裁政権の片棒を担ぐことにもなりかねない。
それでもやっぱり、行ってみたい・・・という気持ちはとてもよくわかる。

2011年に始まったシリア「内戦」は、実際には米露が介入した代理戦争である。なぜ、世界はこんなふうになってしまったのだろう。
第三次世界大戦の足音は、もうすぐそこまで近づいて来ているような気がしてならない。(24/06/14読了 24/06/16更新)

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