Home > マラソンの記録 > 2016年 つくばマラソン

グロス:4時間22分23秒(6539位/9975人)
ネット:4時間21分40秒

Start 0:00:43
5km 0:28:32 0:27:49
10km 0:55:55 0:27:23
15km 1:24:04 0:28:09
20km 1:52:04 0:28:00
中間 1:58:09
25km 2:20:38 0:28:34
30km 2:53:49 0:33:11
35km 3:29:34 0:35:45
40km 4:08:12 0:38:38
Finish 4:22:23 0:14:11

人生12回目のフルマラソンは、5回目のつくばマラソン。
走り終えて、腰痛の悪化により日常生活に支障を来すレベルになってしまった。

年中行事と化している7月のエントリー合戦(第0関門)のときは一瞬だけテンションが上がったものの、それからレースに向けて、モチベーションは順調に単調減少していった。
8月に、キルギスの山に登頂して燃え尽きた。例年ならば、涼しくなってくると自動的にタイムが上がってくるのに、今年は一向にその気配が見られない。
直近3ヶ月に、25kmを超える距離は一度も走らなかった。本番3週間前に皇居4周に挑戦したところ、1周29分ほどのペースで3周走ったらもう脚がパンパンになり、4周目は36分もかかってしまった。かつては毎週のように皇居4周していたものだが、もはや見る影もない。
放っておけばデフォルトで体力が低下していくのに、練習するのが億劫で、練習量は減る一方。よって、常人の2倍のペースで走力は落ちていく。
42キロなんて、もうまったく走れる気がしない。レース当日を迎えるのがただ憂鬱でしかなかった。

前日になって、にわかに無駄あがきを始める。デスクワークのしすぎで腰と背中の筋肉がバキバキに固まっていたので、マッサージを受けて応急処置を施す。また、今まで5年くらい同じCW-Xを着用していて、穴も開いて機能を果たしていなかったため、大枚をはたいて新品を購入した。

レース当日。最高気温20度越えという予想を覆して、それほど暑くもない、悪くないコンディションだった。
最近練習していないので、すっかり走り方を忘れてしまった。どうやらスタート時からすでに前傾していたらしい。10キロ手前でSさんに姿勢の悪さを指摘されるまで、気がつかなかった。
自分で自分のフォームは見えないのだが、相当に悲惨なフォームで走っていたようだ。レース中、見ず知らずのランナーから、顔を上げるよう教育的指導を受けること数回。逆に、よくぞそんなフォームで完走できたものだと、我ながら感心する。
スタートしてしばらくは、5キロ27分半〜28分のサブフォーペース。俺がこんなに速く走れるはずがない、と思うが、SさんやSさんと会話をしながら走っていても、不思議と息が切れない。心肺的には、このペースはなんの問題もなかった。

しかーし、20キロ地点で早くも腿がパンパンになった。
それでも、25キロまではなんとか粘った。25キロ地点を過ぎ、去年のつくばマラソンの成功体験に基づいて、早くも1発目のパワージェルを投入する。
が、その甲斐もなく、ペースはがた落ち。顔を上げ、前を見て走ることができなくなってしまった。周囲の人に次々と抜かされ、気分はますます萎える。
それにしても、失速しすぎじゃないだろうか。その時は頑張っているつもりだったのだが、今にして思えば、もっと頑張れたはずなのだ。
当然のことながら、ペースが落ちれば、それに反比例して1キロごとの間隔が長くなる。
キロ6以下のペースに落ち込んだ状態で、やっと30キロ地点に到達したときの絶望感と言ったらない。まだまだ先は果てしなく長いのだ。
やがて、サブ4のペースランナーにあっさりと抜かされるが、追いすがろうとする気力はこれっぽっちも湧いてこない。
おしるこやコーラやウィダーインゼリーや、私設エイドの梨などをありがたく頂く。でも、心拍には余裕があるため内臓は元気で、それほど補給を必要とする状態でもなかった。パワージェルを3個持って走ったが、結局1個しか消費しなかった。

35キロ地点を過ぎ、いよいよペースはキロ8を下回る。もはや歩いているのと何ら変わらない。今回ばかりは、「一体何が楽しくて、こんなことをやってるんだろう・・・」と素朴な疑問を感じずにはいられなかった。それでも、歩きはしなかった。
38キロを過ぎてつくば大学の構内に入ると、ゴール前の華やいだ雰囲気が漂い始める。大学構内に折り返しポイントがあり、残り2キロとなった選手たちとすれ違う。やや元気が湧いてくるが、ここから折り返し点までが思いのほか長かった。
折り返してしばらく行くと、39キロ地点付近で、反対側のコースを走るT先生の姿を捉えた!ということは、1キロ近く差がついているはずだ。ここで抜かされてはこれまでの苦労が水の泡だと思い、なけなしの余力を振り絞ってスピードアップ。周囲の流れから取り残されない程度にまで加速する。
調子に乗ってペースを上げすぎるとたちまち脚が攣りそうになるが、新調したCW-Xのお陰か、なんとか最後まで持ちこたえた。
T先生の追い上げに怯えつつ、著しく傾斜した無様なフォームのまま、ゴールゲートになだれ込んだ。

フルマラソンはどう転んでも苦しいのだが、こういう大失速するレースの苦しさといったらない。完走しても、なんの達成感もない。
もうマラソンは引退しようと思っていたが、うまく走れないとやっぱり悔しいのである。やっぱり、もう一花咲かせたい。
そんなに練習量を増やすつもりもないが、やらなければならないことははっきりしている。体幹のトレーニングと、LSDだ。
血迷って板橋Cityマラソンにエントリーしてしまったので、まずは腰の治療から始めなければならない。

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