読書日記 2020年

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新大陸が生んだ食物 高野潤 中公新書 ★★★☆☆

アンデスの珍しい作物や料理の写真を集めたマニアックな本。
インカ帝国が現代社会にもたらした影響はあまりないように思えるが、その最大の貢献は、食べ物かもしれない。
本書では特に、三大中南米原産種とでもいうべきトウモロコシ、ジャガイモ、トウガラシについて取り上げている。
トウモロコシ、ジャガイモ、トウガラシと言えば、私たちが思い浮かべるものはそれぞれ一つに決まっている。だが、原産地の中南米では、これほどの多様性があるとは驚きだ。
他にも、中南米を原産地とする作物は意外に多く、馴染み深いものとしてはサツマイモ、トマト、カボチャ、インゲン、アボカド、カカオ、パパイヤ、パイナップル、ピーナッツ、カシューナッツなどがある。パパイヤやパイナップルは、東南アジアのイメージが強いが、中南米原産とはついぞ知らなかった。

写真は綺麗なのだが、文章が恐ろしく読みにくいのが残念。(20/03/11読了 20/03/14更新)

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