読書日記 2009年

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僕の妻はエイリアン 泉流星 新潮文庫 ★☆☆☆☆

大した仕掛けでもないのでいきなりネタをバラすと、著者は女性である。
高機能自閉症(アスペルガー症候群)の著者が、「普通の」人である夫の視点から夫婦生活を綴ったものである。が、ノンフィクションとしては全くつまらないし、色んな意味で残念な本。

まず、この程度の人間なら周りにいくらでもいる。この人は自分の特殊性を自慢したくて仕方ないみたいだが、私から見ると、この妻はかなり普通なんですけど。「異星人」なんていう結構な称号を与えられるほど興味深い存在ではない。一方、「地球人」である夫のキャラ設定に違和感ありすぎ。
それから、ブログような質の低い文章を活字として読まされるとうんざりする。繰り返しも多いし。内容にしても、他人の夫婦生活ほどどーでもいいことはない。つーかこれ、単なるノロケ話でしょ?(09/02/11 読了)

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