読書日記 2009年

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若き実力者たち 沢木耕太郎 文春文庫 ★★★☆☆

1972~73年にかけて、当時は若かった12人のアツい人たちに対して行ったインタビュー。
その12人とは、プロゴルファー・尾崎将司、劇作家・唐十郎、政治家・河野洋平、元日大全共闘議長・秋田明大、華道家・安達曈子、ムツゴロウこと畑正憲、棋士・中原誠、イラストレーター・黒田征太郎、映画監督・山田洋次、冒険家・堀江謙一、歌舞伎俳優・市原海老蔵(12代目市川團十郎)、指揮者・小澤征爾である。
昔はみんな若かった!もうおじいちゃん、おばあちゃんになってしまったし、既に亡くなった人もいる。この当時、既に名を成していた12人が、その後40年近い歳月をどのように生きてきたかが興味深い。
ちなみに、山本義隆と並ぶ全共闘のシンボル、秋田明大氏は、現在は瀬戸内海の小島で工場を営んでいるらしい。

10年間、家の本棚で眠っていたが、70年代の時代の気分を知ろうと思って読んでみた。沢木耕太郎、25歳のときの仕事である。このあと、26歳の沢木耕太郎は、深夜特急に乗って旅に出るのである。そういえば、私が『深夜特急』を読んだのはD3の夏で、27歳になったばかりの頃だった・・・。(09/02/20 読了)

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