塩狩峠　三浦綾子　新潮文庫　★★☆☆☆

かつて、『氷点』を読んで三浦綾子にはまったものだった。９年ほど前に購入したこの本をやっと繙いてみたが、もはや全く感情移入することはできなかった。
我が子を捨ててまで信仰を貫く生き方の、一体どこが尊いのだろうか？人類の歴史において、キリストの名のもとにどれほどの人の命が奪われてきたか、どれほどの文化が破壊されてきたかを思うと、私はどうしてもこの不寛容な宗教を好きになることができない。（09/04/27 読了）