もぐもぐモゴヨ 日本語から覚えるカンタン韓国語 金珉秀 駿河台出版社 ★★★☆☆
この本を読んでも韓国語を操れるようにはならないだろうが、語彙を増やすのには案外使える。例えば、ㄴ、ㅁ、ㅇの区別はやっかいだが、
こう → 공(コン)
とう → 동(トン)
ちゅう → 중(チュン)
きょう・けい → 경(キョン)
えい → 영(ヨン)
せい → 성(ソン)
めい → 명(ミョン)
のように、日本語の漢字音の長母音「〜い、〜う」には韓国語のㅇが対応する、というルールは有用である。また、英語などの外来語を韓国語でどう表記するかという問題も扱っている。例えば、one は원(ウォン)、two は투(トゥ)、three は스리(スリ)、four は포(ポ)である。
とぼとぼ 터벅터벅(トボクトボク)
すくすく 쑥쑥(スクスク)
すらすら 술술(スルスル)
かさかさ 까슬까슬(カスルカスル)
くんくん 킁킁(クンクン)
のように、日本語・韓国語間で擬態語の意味が同じで発音も似ているケースが少なからず存在することは、両者が深いレベルで歴史を共有していることを思わせる。しかし残念ながら、日本語と韓国語では基本語彙があまりにも違いすぎるようだ。(11/02/19読了)