読書日記 2013年

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3日もあれば海外旅行 吉田友和 光文社新書 ★★★☆☆

かつて、バックパッカーに憧れていた。地球上をくまなく旅しようとしたら、半年は必要だと思っていた。いつしか、旅は時間の無尽蔵にある暇人のすることだと、半ば諦めの境地に陥った。

けれども最近、短い旅を繰り返す人生もアリなんじゃないかと思うようになった。本書に書かれていることは、いちいちゴモットモなのである。目的がはっきりしていれば、果てしのない旅をだらだらと続けるよりも、時間が限られている方が旅は濃密になる。私のように、「山に登る」という明確な目標がある場合は、とりわけこのスタイルが合っているだろう。むしろあまり長くない方が、旅の間中ハイテンションを維持できるし、予算を集中的に投下できるというメリットもある。あまりロマンはないが、短い旅であっても、ふと「旅のココロ」を感じる瞬間はあるものだ。

それを究極まで推し進めたのが週末海外というスタイルだ。移動時間を考えると、さすがに3日でパリやロンドンに行こうなどという酔狂な真似をするつもりはないが、バンコク、ハノイあたりなら、試してみる価値はあるかもしれない。

本書は、そのためのテクニックが満載・・・と言いたいところだが、そんなに画期的なことが書かれているわけでもなかった。本書を読んで改めて感じたのは、旅におけるインターネットの威力だ。かつては、航空券を買うには「ABroad」なんかを見て片っ端から旅行会社に電話するしかなかったし、海外のホテルの予約を取るのも、自力ではほとんど不可能だったのだ。これからは、もっとスマホを活用したい。SIMフリーiPhoneを手に入れたいものだ。(13/05/13読了 13/12/05更新)

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