読書日記 2014年

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30キロ過ぎで一番速く走るマラソン 小出義雄 角川SSC新書 ★★★☆☆

言っていることは『マラソンは「ネガティブスプリット」で30分速くなる!』と基本的に同じである。
マラソンは30キロ過ぎからが勝負だ。前半いくら飛ばしたとしても、貯金できるのはせいぜい5分。そんなものは、後半に歩いてしまえばたちまち吹き飛んでしまう、というのは全くその通りだ。「タイムの貯金」よりも「体力の貯金」、というのは納得のキャッチフレーズである。

この本は、同じ小出監督の『マラソンは毎日走っても完走できない』の続編で、中級者向きである。サブ3向けの練習メニューも書いてあるが、やることはサブ4のメニューとそれほど変わらない。週に5日も走れるわけない、と思うが、そのうち2日はただのジョギングだし、長い距離を走るのは週に1回だから、不可能ではないのかもしれない。時間をかけずに、短い距離を速く走る練習を積む方が効果的なようだ。

それにしても、50歳を過ぎてから走りはじめ、55歳を過ぎて初めてサブ3を達成した人もいる、という話は希望が湧いてくる。
とにかく、故障をしないこと。そのためにも、軽いジョギングの回数を増やすのが有効なのかもしれない。(14/12/20読了 15/04/05更新)

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