センセイの鞄 川上弘美 文春文庫 ★★☆☆☆
著者はお茶大生物学科の出身である。福岡センセイとの対談(『せいめいのはなし』)を読んだので、どんなもんかと思って読んでみのだ。でも、うーーーん、微妙。。。
文章は、昭和的な美しさと平成的な優しさが同居していて、とても巧い。なんでもない日常を描いている部分は悪くないのだが、でも、これが恋愛小説だと言われると・・・。
「センセイ」はただの枯れたジイさんにしか思えないのだが、アラフォー・独女のツキコさんがなぜセンセイに惹かれるのか、意味が分からない。これが、「あらゆる世代の共感を呼んだ名作」?某哲学者による解説もチグハグな感じ。(16/02/11読了 16/02/19更新)