サイボーグ昆虫、フェロモンを追う 神﨑亮平 岩波科学ライブラリー ★★★☆☆
サイボーグ昆虫とは、昆虫とロボットの融合である。
カイコガの頭部と胴体の一部を切り離して、ロボットにつなぐ。頭部にある触覚がフェロモンを検出すると、その信号は脳に伝えられる。脳から出力された電気信号はロボットのモーターを駆動し、ロボットは自律的にフェロモンの発生源に辿り着く──。
実物を見れば「おおっ」となるのだろうが、この本からはその凄さがあまり伝わってこなかった。せめてサイボーグ昆虫のカラー写真が欲しかったような・・・。
前半の昆虫の話はすらすらと読めて面白いのだが、第5章の神経回路の話がわかりにくい。
とはいえ、「おおっ」だけで終わらず、その背後にあるロジックを理解しなければ意味がないので、これも致し方ないのかなぁと思う。(17/05/26読了 18/03/07更新)