トレッキング in ヒマラヤ 向一陽・向晶子 中公新書 ★★☆☆☆
ネパールでのヒマラヤ・トレッキングについて書かれた本は、思いのほか少ない。この本もすでに絶版になっている。なんとなく雰囲気はわかったので、参考になった面もある。
とはいえ、内容は、単なるツアー旅行の感想文にすぎない。
夫婦で半分ずつ分担して執筆しているのだが、奥さんが書いた分は、いかにも素人臭く、老人臭い。山岳会の会報にでも掲載するなら良いかもしれないが、新書として世に出すほどの内容ではない。典型的な年配の日本人ツアー客という感じで、これだから日本人向けのツアーには参加したくないと思った。
旅行会社がすべてアレンジしたものに乗っかっているだけなので、ガイドブックとしての実用性にも乏しい。
ネパールを訪れる前に、モーリス・エルゾーグの『処女峰アンナプルナ』を読んでみようと思った。 (18/09/30読了 18/10/27更新)