読書日記 2019年

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イランの家めし、いただきます! 常見藤代 産業編集センター ★☆☆☆☆

イランを訪れるような人は、これまでにすでに多くの国に行ったことがある人だろう。そんな旅人たちが口を揃えて、これまでに訪れた国の中でイランが一番良かった・・・と言っているのだから、きっとイラン人の親切さは筋金入りなのだろう。

著者はイスラム・エスノグラファーを自称し、「ともに暮らして取材する」がモットーだというから、プロフェッショナルなルポルダージュを期待していた。
しかしその中身は、巷に溢れる薄っぺらいブログ風旅行記に過ぎなかった。偶然出会った人の好意に甘えて、タダで家に泊めてもらい、タダ飯をご馳走になる・・・という趣旨なのだが、一言で言うと図々しい。
今どきイランを旅することなど、珍しくも難しくもない。歴史や文化について掘り下げるわけでもなく、印象的なエピソードがあるわけでもなかった。せっかく本にするのだから、もうちょっと勉強した方がよいのでは・・・。(19/07/10読了 19/07/15更新)

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