読書日記 2020年

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巨大数 鈴木真治 岩波科学ライブラリー ★★☆☆☆

巨大数に特化した本というのは面白いと思ったが、期待外れだった。
いろんな話題を詰め込もうとした結果、どれも中途半端。紙面が限られているのなら、第1章、第2章は要らない。数学の話だけでいい。
第3章の2節以降でようやく面白そうな話題が出てくるが、肝心のところの説明がわかりにくい。
たとえば、グッドスタイン関数と「ヒドラとヘラクレスの戦い」はどのように関係してるのか。「付録」に押し込められている順序数や急増加関数をきちんと説明すれば良かったのでは。

28頁:コイサンマン(いわゆる、ブッシュマン)のように「ひとつ、ふたつ、みっつ、たくさん」という数え方で済ませていた部族が・・・
全くの出鱈目。もちろん、コイサン諸語にもきちんとした数体系がある。(どのくらい複雑かは知らない。)(20/04/20読了 20/04/21更新)

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