沖縄の島へ全部行ってみたサー カベルナリア吉田 朝日文庫 ★★★☆☆
行ってみればわかるが、島の旅は、退屈である。ものすごくテンションが上がるような事件が起きるわけでもない。第一、ほとんど人に会わない。
この本の旅に見習うところがあるとすれば、それは「歩く旅」だということだ。
島に行くと、ついつい欲張って、レンタカーで島を一周して「観光名所」を巡ってみようなどと思ってしまう。島のレンタカーは安いし、それが一番効率も良い。でも、レンタカーを借りないことだ。(一日くらいそういう日があっても良いが。)
せいぜい路線バスか、レンタサイクルしか使わない。橋の架かる島ならば、橋を歩いて渡る。
そして、民宿に泊まることだ。
島の山は小さくて、それだけでは登山の対象にはならなくても、港から歩いていけば十分な距離があるだろう。
コロナ禍で海外に行けない今、自分が追求すべき旅はこれかもしれないと思った。
文章は中学生の作文みたいでお世辞にも巧いとは言えないが、写真は良い。
沖縄ってこうだよな・・・と思う。(20/12/24読了 21/01/23更新)